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「あっ、ヤバぁい! 時間だ……」
卯月さんは、おかまいなしに時計を確認した後、急いで着替え始める。
わたしは、モチロンそれ所じゃなくなっていた。
わたし……。
今、何された?
混乱して、頭がボ〜ッと、してる。
「タイヘン、必修の講義に間に合わなくなっちゃう!」
卯月さんは、着替え終ると、ボ〜ッとするわたしの顔を覗き込んで、小さな名刺サイズの紙をくれた。
「話したくなったら、ここに来て、夜は大抵バイトしてるから」
「……」
「泊めてくれてありがとう、あかりちゃん、またね」
そう言って、風のように去って行った。
卯月友さん
大学生のキレイな人
でも、女の人。
ショックだ……。
わたし、初めてのKISSだったのにぃ……!
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