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そう言って、門口が手にしたのは、カシュクールAラインのサテン生地ドレスだった。
「わ、そのドレスいい!」
可愛い系のワンピースを購入している京子も、感嘆の声を上げている。
「ノーブランドだけど、生地がゴージャスに見えるし、スタイル良くなくてもカバーしてくれるデザインだし、アラサーにもアラフォーにもオススメだと思うけどな」
門口は、沢山あるカラーの中から、私が一番好きなターコイズのそれを私の前に合わせてきた。
「試着してみろよ、たぶん似合うから」
ドキッとするようなことを言う門口は、全然ふざけた様子もないし、反発する理由もなくて
私は言われたまま、それを着てみることに。
一緒に大きめのパールのネックレスも渡された。
「うわ! 真樹、超セレブ!」
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