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プロローグ
頭脳明晰で成績優秀、眉目秀麗な神が創り上げた最高傑作のような未来の発明家3人組。
「……結城、生身の状態で試すなって言っただろっ!!兄貴もふざけてこんな装置作るなよ、会社潰す気か!!」
高校の校庭でドラえ⚪︎んのポケットみたいな袋からタケコプ⚪︎ーみたいな装置を取り出し、私の婚約者の頭に取り付け実験を行った天才、結城創真。
AIロボット開発会社の次男で真面目な秀才、藤島翔琉が慌てて緊急停止ボタンを止める。
「首イテー、やっぱ生身のタケコプ⚪︎ーは危険だ」
厚い金属で作成した頑丈な管で首を保護するも浮き上がる時に首が伸びて隙間ができ、吊って折れるとこだった。
藤島が緊急停止ボタンを押してなかったらあの世に行っていた。
「人が入る透明な頑丈な箱にタケコプ⚪︎ーを取り付ければ、問題ないな。未来の車のカタチだ、次期社長!!」
私の婚約者の凡人なトミタ創業者一族の御曹司、冨田颯人。
祖父は現会長で父親は開発部長の地位にいる。
「じっちゃんにこの次世代自動車……ドローンコプターを商品化できないか提案してみる」
じっちゃんの跡を継ぎたい颯人は、結城創真とドラえ⚪︎んに出てくる実現可能な秘密道具作りに明け暮れ、何度も死にかけた。
未来の発明家達と共に過ごした小中高の12年間、色恋ごとは一切起きなかった。
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