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「……颯人がその子を選ぶなら仕方がないよ」
私は颯人の側にいる事しかできなかった。
天才と秀才な友と自身を比べて落ち込む颯人を励ます事しかできなかった。
「……そっか。後悔するなよ」
颯人と婚約者として側に寄り添っていた時間は長い。
中学2年で婚約したからお互い甘酸っぱい恋とか恋愛を経験していない。
大学生になり恋人がするABCを義務的にするようになったけど、愛するパートナーにはなれなかった。
だから、颯人は結婚に踏み切れなかったのかもしれない。
イタリアンレストランで食事をした後、秀才藤島はBARにも付き合ってくれた。
「颯人に婚約破棄言い渡された後、私と付き合わない?」
溺れるように酒を呑んでしまった。
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