婚約破棄イベント

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「そういえば、藤島くん、電通辞めてGoogloにいくって本当?」 社交性が高く仕事ができすぎる秀才藤島くん。 IT知識だけでなくAIプログラムも電子機械全てを網羅している。 「あぁ、4月からGoogloにいく。日本の子会社だけどな」 シリコンバレーのGooglo本社に行くと思っていた。 天才結城がイメージを実体化させるのが秀才藤島。 颯人はじっちゃんの財力と実験体にしか自分はなれないと嘆いていた。 断罪されて婚約破棄される同窓会の日がきた。 27歳という歳になると、夫婦だけでなく子連れで出席する同級生もいる。 大半が同窓生でカップリングしたパターンだけど、同窓生ではないアナウンサーやプロスポーツ選手をパートナーを連れて出席する子もいる。 毎年なんとなく参加していた同窓会。 今年で最後になるかもしれない。 高校卒業後も連絡取り合う女友達はいない。 取り巻きみたいな子と行動を共にしていただけ。 だから、卒業する。 同窓会が始まる時刻ぎりぎりに入室したけど、颯人と彼女はまだ来ていなかった。 会場入り口を凝視する。 恐くて堪らない。
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