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婚約破棄ではなくプロポーズ!?
リッツモルトホテル名古屋の宴会場を貸切、ホテル内の和中洋にイタリアンのレストランから料理をケータリングするスタイルで行われた同窓会。
幹事による乾杯の挨拶が終わるも颯人と颯人の恋人は現れない。
「水原さん、こないだめざめてTVで杉山洸亮くんにインタビューしてたよね。カッコよかった!?」
「……うん」
出入り口付近にいる女子グループの会話に相槌を打ちながら、婚約破棄イベントが始まる瞬間を待つ。
「うわっ、何、これ!!」
100本以上ありそうな赤い薔薇の花束を抱えたドラえ⚪︎んが会場に入ってきた。
「りょうこちゃん、はやとくんからのプレゼントだよ。受け取って」
声も……ドラ⚪︎もん。
瞬きをしながら口を開けて話す。喋る。
「水谷さん、受け取ってやって。冨田のやつに頼まれてわざわざドラえも⚪︎作るために俺、帰国したんだからさ!!」
若手No.1イケメン俳優の杉山洸亮よりも眉目秀麗な顔立ちをした天才結城が会場内に入ってきた。
サプライズだったのもあり、女子達の黄色い声があがる。
「結城、マジで駆けつけてきたのか」
「あぁ、なんか面白そうだったから。親友のプロポーズ大作戦、手伝わないとな」
天才結城は無茶苦茶な性格だけど、友達思いなとこがあった。
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