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「冨田のやつ、水谷にドラえ⚪︎んみたいなAIロボットを開発して製品化させたら結婚するって言ったんだろっ。作るしかないだろう。姿形はド⚪︎えもんだが、まだ人と同じコミュニケーションをとれるまではいってない。ポケットの中は四次元じゃないし、秘密道具1つも持ってない。不完全だがプロポーズには使えるだろっ」
天才結城作リアルドラえも⚪︎。
同窓生のデータを入れてるのか、目が合った人と世間話をしていく。
LINEグループのチャット内容などのデータをインプットしているからか、
「金戸さん、君、颯人くんが同窓会で婚約破棄イベントをするって嘘の噂立てたよね。酷いよ」
「えっ、な、なんで知ってるの!?」
「僕にわからない事はないさ」
AIは侮れない。
登録した人物についての個人情報をハッカー的に調べあげ、情報収集する。
LINEやメールの内容は全てハッキングされているみたいだ。
「著作権侵害もだけどこのドラえも⚪︎、機能的にマズいよ」
天才結城は、天災結城だ。
悪用されたらマズいAIロボットを完成させた。
「結城……、冨田はどこにいるんだ!?」
「なんか黒ずくめの男達に拉致られた。だから、ドラえも⚪︎に代わりにプロポーズさせた」
5日前に母から鬼電がかかってきて、颯人の両親から婚約破棄の連絡があったと聞かされた。
かなり怒り狂っていたから通話を切り、着信拒否にしたからその後どうなったかはわからない。
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