婚約者は凡人御曹司

就職先で秀才藤島と再会

ファッション雑誌“PIPI”の編集長の紹介で大学卒業直前に就職先を決めた。
広告代理店電道の受付社員という会社の窓口業務。

出会いを期待してしまう。

「あれっ、水原！？地元戻ってると思ってた！！」

電道で秀才藤島と再会するとは思っていなかった。

「藤島くんが電道に就職するなんて意外！！」

「だろうな。大学の専攻が電気電子工学だったからな」

天才結城はAI電子制御エンジニア、秀才藤島は機械電気エンジニアになると思っていた。

藤島くんはATエンジニアとしてのスキルも機械電子エンジニアとしてのスキルも持っている。
機械電子設計に関しては実家が生産ラインAIロボットなどの開発製造をしているのもあり、大学ではAIプログラムや制御システムの情報関係を主に学んでいたらしい。

「なんで、広告業界に？」

「IT関係の資格一通りとったし、ネット広告や特殊映像を作る仕事してみたかったから。ま、長く勤めるつもりはないから経験を詰むため？」

中学1年の時からドラえ○んの秘密道具作りを手伝わされていた秀才藤島。
実家の仕事も天才結城と手伝って他のもあり、違う業種の仕事についてみたかったのだろう。