駆けつけられなかった同窓会 side 冨田颯人

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28日に帰国し、タクシーで俺のマンションに駆けつけてくれた天才結城。 和室部屋の押入れを開け、布団に寝かされているリアルドラえも⚪︎を取り出し、ノートパソコンに繋げた。 「起動後しばらく、学習させないといけないからな」 口の軽い性格も……問題があるリアルド⚪︎えもんが完成した。 「颯人くん、108本の赤の薔薇の花束と給料3ヶ月分の婚約指輪を用意した!?」 プロポーズのワードから検索してきた知識をリアルドラえも⚪︎が言ってくる。 「30日の10時受け取りで注文するね!!」 四次元ポケッ⚪︎から取り出すでなく、勝手に体内のパソコンで注文するリアルドラえも⚪︎。 3万円のバラの花束と100万のティファニーの婚約指輪をお買い上げされた。 食べれないのに報酬で勝手にねずみやのどら焼きを注文された。 全ての準備が整った。 「颯人さん、同窓会には行かせられません」 同窓会が行われるホテルの正面入り口。 タクシーから降りてすぐに黒塗りのベンツから降りてきた黒ずくめの男2人に腕を掴まれ拉致されてしまった。 地面に落ちた108本のバラの花束はリアルドラえも○が拾っていた。 プロポーズ大作戦は失敗してしまった。
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