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「もう一度、問います。あなたは、天使になって使命を果たしますか?」と強く言われた。
「天使になったら、お婆ちゃんに会えますか?」と上目遣いで大天使を見つめる。
「天使になると、容姿も多少変わり、今までの記憶がなくなっていきます。」
容姿が変わるのは困るな……。
だって、黒髪が気に入っている。
記憶はイヤなことばかりだからいいかも。
私は、決心した。
「お婆ちゃんに会えるのなら……なります!」
大天使は、魔法を使うかのように私の目の前に扉を出した。
「それでは、扉を開いてください。」
これから天使になるというのに、なぜか黒い扉だから不安に駆られる。
扉をゆっくり開く。
そして、引き込まれていくように扉の中に入っていく。
眩し過ぎて、目を開けていられない……。
(私、お婆ちゃんに会えるのかな?)
うっすら、目を開いた。
そこには、大きな鏡があり、自分が映り込む。
「これが私!?」
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