あふれる光

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部屋を見渡した。 ここには、鏡以外なにもなかった。 自分の容姿をもう一度、確認するため鏡に手をついた。 その瞬間、私は鏡の中に吸い込まれていく。 その際、持っていた手紙を落としていた。 頭の中に、何かが流れ込んでくる。 頭の様子がおかしい。 手紙を読んでから、自分の名前がわからなくなり混乱していた。 大天使の声がする。 「使命を果たしてください。まずは、天使初心者としてキューピッドをしてもらいます」 「そんな、恋愛なんて今までまともにしたことないよ!」と私は言い返した。 大天使は飴と鞭を使うように言い放つ。 「天使ならば、誰しもが通る道。きっと大丈夫よ」 「きっと大丈夫よ……」と大天使が言ったことをつぶやいた。 「あれ?私、誰に会いたかったんだけ……。」
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