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好きだった男子はいたよ。
中学1年生のころ、毎日スマホでメッセージのやり取りをしていた。
誕プレじゃないのに、シンプルなピンクのノートをプレゼントされてさ……大喜びしたっけな。
お返しに、野球のバットとボールが付いたストラップを贈った。
もちろん、喜んでもらえた。
私は、恋人のような体験をする。
その男子と電話をした際に、私は告白した。
「ありがとう。でも、ごめん。俺、彼女がいるんだ。付き合えない」
ねぇ、あんなに仲良くしていたのになんで?
全てが嘘かのように感じられた。
電話で告白したのが、間違いだったのか?
直接、言えば良かったのか?
もう結果は、決まっていたのか?
私は、好きだった人の連絡先を消した。
ピンクのノートは使用せず、そのままゴミ箱へ捨てる。
もう戻ることのない青春をありがとう。
(こんなにも好きなのに、自分の好意は伝わらない。)
涙が止まらなかったのをよく覚えている。
『愛唄』を聴くと、いつもアイツのことを思いだす。
そう……イヤなやつ……。
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