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私たちは、校舎の中へ堂々と入っていく。
今は授業中のようだ。
私はGumiに質問をした。
「キューピッドって……具体的にどうするの?」
Gumiは楽しそうに話してくれた。
「キューピッドと言ったら、矢を持ってターゲットを当てるイメージがあるだろ?」
確かに、キューピッドは矢を持っているイメージがどこかある。
「う、うん。」
「でも、そうじゃくて、俺たちはヒトダマになって人の中に入り込むんだ」
(ヒトダマ!?それって幽霊じゃん……)
「ターゲット本人に入り込むってこと?」と私は更に深く聞いた。
「違う違う!間接的にするんだ。本人の中にも入れなくはないけど、それじゃ恋する気持ちを邪魔してしまうだろ?」
「うん、そうだね」
「導くのさ、その軌道を作るのが俺たちヒトダマ天使の役目だ」
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