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ヒトダマ天使の力
Gumiは腕を組み、教室を見て回って歩きながらこう言った。
「ここは、輝きが少ない。」
「輝き?」と私は聞き返す。
Gumiは、説明をしてくれた。
「恋している人には、キラキラしたのが見える。気になっている人がいるやつにもな」
「それって、頭からなんかキラキラしたのが出ているあれ?」
薄いけど、確かに輝いたものが見える。
色が違うのには、何か理由があるのだろうか?
Gumiは、あるクラスで立ち止まった。
そのクラスは、なんだか懐かしい感じがした。
それと同時にイヤな気分へとなった。
机と椅子が1つだけ、後ろの方へ置かれていた。
他の生徒は、黒板の方を向いて授業を受けている。
「ここにしよう、ターゲットはあのピンクの輝きを持っている子だ。」
そう言って、廊下からそのピンクの輝きを持った人を探した。
その人は、メガネをかけていて黒髪のボブで文化系女子という感じの人だった。
どこかで見たような……でも思いだせない。
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