あふれる光

2/9
前へ
/17ページ
次へ
私の名前は、絢香。 中学2年生だ。 成績は、良くも悪くもない。 家庭環境は、祖母と父と暮らしていた。 でも、この世に祖母はいない。 ずっと祖母が母親代わりだった。 祖母が亡くなって、母という存在が私の中でなくなった。 一緒に料理をしたり、草むしりをしたり、家庭菜園もした。 家にいるときは、常に祖母と一緒だった。 仲もよく、掃除も手分けしていた。 祖母の具合が悪くなったのは、私が中学1年生のころだった。 祖母は、病気になった。 そこから、父と私で祖母の介護をするようになった。 「いつまでも元気でいてほしい」と父は祖母に言う。 そんなことまで、覚えている。 祖母の葬式の日は、雨が降っていた。 私は、葬儀の際に祖母との思い出が頭に浮かんだ。 涙が止まらなかった。 父よりも号泣してしまっていた。 これが1ヶ月前の出来事だ。
/17ページ

最初のコメントを投稿しよう!

12人が本棚に入れています
本棚に追加