12人が本棚に入れています
本棚に追加
祖母の介護生活していたころの学校での私は、授業中に寝てばかりいた。
担任には、そんな態度で授業を受けていたので、怒られ、呆れてしまう。
祖母が亡くなった1ヶ月後も、同じような態度で授業を受け続けていた。
同じ学年の生徒には、噂話ばかりをされた。
容姿だけは良かったため、男子生徒には“高嶺の花”と噂されていた。
ツヤのあるサラサラの黒髪、腰まである程度の長さ。
それが評判だった。
ある日、女子の間で評判となっているある男子から、消しゴムを貸してほしいと頼まれた。
(自分のを使ってよ)と思いつつ、消しゴムを貸す。
そういうことがあり、余計に女子からたくさんの嫉妬や反感をもらってしまった。
今日の帰り。
下駄箱に、靴がなかった。
ありそうな所を探し回ったけど、結局見つからない。
私は、靴下のまま、家へと向かった。
小石が足の裏を刺激して痛い。
靴もなくなった。この状況もどうすることもできない。
何もできない自分が悔しくて仕方なかった。
最初のコメントを投稿しよう!