あふれる光

6/9
前へ
/18ページ
次へ
大天使「もう一度、問います。あなたは、天使になって使命を果たしますか?」 なんだか強く言われた気がした。 「天使になったら、お婆ちゃんに会えますか?」 大天使「天使になると、容姿も多少変わり、今までの記憶がなくなっていきます。」 容姿が変わるのは困るな……。 だって、黒髪が気に入っているのだもの。 それでも、私の気持ちは決まっていた。 「お婆ちゃんに会えるのなら……なります!」 大天使「それでは、扉を開いてください。」 光の中に、黒いドアが現れた。 これから、天使になるというのに、なんだか胡散臭いなと私は思った。 同時に、不安に駆られた。 黒いドアのドアのぶに、手をかける。 扉をゆっくり開いた。 そして、引き込まれていくように扉の中に入っていく。 眩し過ぎて、目を開けていられない……。 (私、お婆ちゃんに会えるのかな?) うっすら、目を開いた。 そこには、大きな鏡があり、自分が映り込む。 鏡で自分の姿を確認できた。 「これが私!?」
/18ページ

最初のコメントを投稿しよう!

12人が本棚に入れています
本棚に追加