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わずか36歳で不慮の事故で急死した彼は、たった一本だけの名作を遺して
伝説的な存在になり、監督デビューまでの苦難、親友である人物はプロの
小説家になったこと、あらゆる意味で話題性に事欠かない。
この監督が生きていれば邦画の歴史はもっと変わったかもしれない。
私はずっとそう思い続け、いまも悔しい気持ちを抱えたままでいる。
26歳のときに映画館で観て感動して、その後、結婚して二児の
父親になったいまでさえも。
そして没後20年にして、品川にある単館の映画館で特別上映されることに
なり、もちろん私はネット予約してチケットを購入した。
日曜日の上映だったとはいえ、ギリギリ間に合ったほどで瞬時で満席は
さすがだった。
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