アナタの一冊、ワタシの一冊。

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「うーーーーーん…、」 エブリスタの妄想コンの今回のお題は『運命の一冊』か…。 あ、こんにちは。俺、しがない商業作家ですと言いたいところだけど、ただの高校生の山本 逸郎(いちろう)です、高校一年生です。 俺はひっそりとエブリスタで小説書いてて、あわよくばコミカライズとか書籍化とかアニメ化とかドラマ化とか映画化とかしてくれないかな〜って思ってるけど、今のところ誰にもスコップされないし、勿論運営から声を掛けられることもないから、自分は大器晩成型作者だと思い込んで生きてる。強く逞しく思い込んで生きてる。誰かスコップして。 このエブリスタでは定期的に、しかも高頻度で『超・妄想コンテスト』っていうのが開催されてて、文字数制限8000字の中で、お題に沿った小説を書いて応募すれば、うまくいけば大賞賞金三万円ゲットだ。ちなみに俺は、もちろんうまくいったことはない。そんな目でこっち見んな。 長編で落選すると泣きそうになる弱虫ハートな俺だから、とりあえず今は妄想コンに毎回応募してるんだけど、これが箸にも棒にもかからない。毎回力作を「いっけぇ〜〜!」って叩きつけてるつもりなのに、まじで箸にも棒にもかからない。 俺のセンス、もしやおかしい?流行無視してる?てか妄想コンで流行とか関係ある??チートとかハーレムとか、異世界転生とかって8000字の中で収まるの?チートだったら、そのチート能力を力説するだけで、8000字の半分埋まりそうじゃない?
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