アナタの一冊、ワタシの一冊。

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で、話を戻すけど、今回のお題は『運命の一冊』。 不味い。一切ネタが思いつかない。 そもそも俺、漫画派であんまり本を読んでない。ちなみに、血がブシャーーッてなって、技がドーーーンッ!!と決まって、読んでるこっちが「ウォオオオオオ!!」ってなる漫画が好みです。…この語彙力だから妄想コン、ダメなのかも知れない。 まずいなぁ、箸にも棒にもかからなくてもいいから、とにかく妄想コン全部に応募するという「継続は力なり」スタイルすら今揺らいでるぞ。締め切りまであともうちょっとなのに。 …そうだ、俺のセンス悪い説も浮上してるし(俺の中だけで)、今回はちょっとみんなに「お前の運命の一冊って何?」って訊いてみよう。で、良いネタがあったら、それいただき!ってしよう。うん、そうしよう。 「運命の一冊?は?何そのやたらロマンチックな質問は。頭大丈夫か。それより今日の弁当早く持って来い、まとめて洗うから。」 参考人①、母。 質問したら、なんかキモがられて頭の心配までされた。あと、今日食った弁当をまだ出してなかったから、早く持って来いっていわれた。はい、今すぐ持ってきます。 家に帰ってから、まずおふくろに質問したのが間違いだった。こんな言われ方したら、俺の弱虫ハートが泣いちゃいそう。 「いや…今日学校で友だちに訊かれてさ…。俺、答えられなくて、おふくろだったらなんていうかな〜、みたいな。」 俺がカラッポの弁当を献上しながら言うと、おふくろはそれを引ったくって「んなこと言われても、母さん本読まんから知らん。」って言ってきた。 そうだった。おふくろが読んでる活字はスーパーのチラシくらいだった。愚問だった。 「だよね…おふくろにこんな高度な質問した俺が馬鹿だった…。」 「お前の弁当箱洗ってやってる人間に対して言う言葉がそれか?遠回しに明日の弁当いらないって言ってる?あーもう無理、母さんクタクタ、明日弁当作れない、あとは任せた。」 「!!?ちょ、ごめんって!!弁当は作って!!」
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