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「……やっぱり、転売で出てる」
家に帰ってネットを開くと、さっきの限定もふろうのぬいぐるみが出ていた。しかも、定価よりもずっと高い。
「ぐやじい」
もしかしたら、あの男性が買ったものかもしれない。
「転売ヤー許すまじ……!」
限定グッズはどうしても転売ヤーが大量に発生する。
彼らはイベントに行けない人たちに手に入るようにしているのだからいいことをしているなんて言っているらしいが、そんなの詭弁だ。
「マジ許さん」
スマホを傍らに置いて、私はベッドに倒れ込む。大好きなもふろうのぬいぐるみたちがふっかりと私を受け止めてくれる。
もふろうの魅力。それはもふもふな可愛さと、そのもっふりとした身体に身を預けたくなる包容力!
どこでも買えるものもあるし、他のイベントで買った限定ぬいぐるみもある。
友達に言うと、どれも同じとか言われるけど、ちょこんとついているアクセとか、イベントによって違う服とかどれも可愛いのだ。
ついつい集めてしまっても仕方ない!
「ああ、それにしても……」
あのもふろうが手に入らなかったのが本当に悔しい。
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