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もふろうのことになると私は熱くなってしまう。
そして、自分で言っておいて初対面の時にスーツ姿の男性だからといって転売ヤーだと思ってしまった自分が恥ずかしくなる。
けれど、彼は笑って言った。
「そう言ってもらえると嬉しいです。社会人になって辛いときに、もふろうを見ているとなんとなく癒やされて、それでグッズも集めるようになってしまって。もふろうってなんだかものすごい包容力ありますよね」
「わかります……」
わかりみしかなかった。
「すみません。この前は最後の一個を買ってしまって」
「私こそ転売ヤーだなんて誤解してごめんなさいっ!」
私は再び全力で謝る。
ただ、問題は一応確保するために買ってきた今回の限定もふろうの行方なのだが……。
他の人に取られるよりはということでとりあえず二人で一個、確保だけしたのだ。
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