最後の一つは誰の手に!?

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 結果、限定もふろうの行方は気にしないでもよかった。  あれから意気投合してしまった私たちは付き合うことになって、同じ趣味なこともあってかトントン拍子に結婚まで進んでしまったのだ。 「もふろう、二人分になっていきなり増えちゃったね」 「いいよ。コレクションが増えたみたいで嬉しいから」  彼が笑う。  あの限定もふろうも結婚してしまえばどちらかのものにするか気にしなくても、二人のものになったのだった。 「また、限定もふろうが出たら買いに行こうね」 「今度は最後の一個でも大丈夫かな」  これからもきっと二人のもふろうは増えていくんだろう。  今度は彼との思い出と一緒に。
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