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「俺たちが堕天使になった理由なんて、人間がそう呼んだだけさ。でも、だからって俺たちが何か変わるわけでもない。俺たちは、俺たちのままでいるしかないんだから。」 最後にそう言って、堕天使たちはまたグラスを掲げた。 「まあ、堕天使の名でも何でも、こうして自由に飲めるなら悪くないな。」 宴は続く。嘲笑と憐れみ、皮肉と諦めが混ざり合う、酔いどれの堕天使たちの宴会。それは、誰がどんな名前をつけようと、変わることのない彼らの姿を映し出している。
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