男の幸せは誰が持つ？

男の幸せ

大型トラックは僕の両親が乗っていた軽自動車を跳ね飛ばしてしまいました。
トラックの運転手は重症、僕の両親は……ふたりとも助かりませんでした。

両親の葬儀が終わった後も信じられない気持ちでした。
まだ夢を見ているような、足元がひどく不安定な感じ。
だけど時間だけはどんどん過ぎていきます。

仕事をしなければお金をもらえない、そうなると生活もできなくなる。
そんな思いから僕はどうにか葬儀後一週間ほどで仕事に復帰しました。

職場の人たちはみんな僕のことを気遣ってくれて、色々と手助けをしてくれました
……えぇ。

みんなとてもいい人たちです。
だけど僕は仕事をやめました。