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「それはそうなんだけどさ。それでも何かやりきれなくなる時があるんだよ。」
ふぅ。とその天使は深いため息をつく。
「とは言っても、今からまたせっせとメッセージをお届けになるんでしょ?」
二人の会話を聞いて、店のマスターは、そっと水を差し出した。
二人の天使は、クイッとそれを飲み立ち上がった。
「それじゃ行きますか。マスター、ご馳走でした。」
そう言って、天使達は出ていった。
「お気を付けて。またいつでも話にしてください。」
天使業を引退したいぶし銀の元天使は、そう言って二人の背中をどこか懐かしそうに見送った。
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