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大切な人たちへ
私は嘘を吐きました。それは、皆さんに言った酷い言葉たちです。あれは本心ではありません。ただ、弱っていく私を見て悲しむ皆さんを見るのが辛く、あんな言葉をかけてしまいました。ごめんなさい。
病室のベッドの上で、いつもみんなとの思い出を振り返っていました。いつも私は楽しくて、笑っていて、本当に幸せな人生を送れたんだなと改めて知りました。
私一人では幸せになんてなれなかった。お母さんが、太陽が、草太が、ほのかが、夏妃がいたから、私は幸せでした。
お母さん、私を産んで育ててくれてありがとう。辛いことをずっと我慢して笑ってくれて、私もお母さんみたいな母親になりたかったです。お母さんに孫を見せてあげられなくてごめんなさい。
太陽、私の弟になってくれてありがとう。その名前の通り明るいあなたのおかげで、家がいつも笑顔に溢れていました。どうか、お母さんをよろしくお願いします。
草太、私とお付き合いをしてくれてありがとう。優柔不断で真面目で優しくて、あなたの全てが愛おしいです。どうか私のことは忘れて、新しい誰かと未来を作ってください。
ほのか、私と親友になってくれてありがとう。中学の吹奏楽部、コンクールで金賞を取れなくて泣いていた時、ずっとそばにいてくれましたね。そんな優しいあなたが大好きです。
夏妃、私と親友になってくれてありがとう。学生の頃は勉強をたくさん教えてもらって、社会人になってからは色んな相談に乗ってくれましたね。真っ直ぐなあなたが大好きです。
みんなの人生がどうか長くありますように。そして、たくさんの幸せと愛に溢れていますように。何十年先になるかわからないけど、天国でみんなに会える日を楽しみにしています。
今までありがとう。どうかお元気で。
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