天使との二十四時間

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『僕、花岡さんが……す、好きです。よかったら、その……つ、付き合ってください!』 顔を真っ赤にしながら草太は告白してくれた。とても嬉しかったなぁ……。 次に思い出したのは、保育園の頃からずっと親友のほのかと夏妃(なつき)との思い出。可愛らしいオブジェが置かれたカフェの映像を見た時、三人でカフェに行った時のことを思い出した。 あれは高校生になってすぐのことだった。ほのかが『素敵なカフェ見つけたよ!そこのベリータルトがすっごくおいしいの!』とはしゃぎながら言ったため、日曜日に三人で行ったんだ。 そのカフェは煉瓦造りでヨーロッパの大通りにありそうな雰囲気だった。季節の花やハーブが中庭にたくさん植えられていて、様々な種類のベリーを使ったスイーツを楽しめるところだった。 どれにしようかと三人で悩んで、私はラズベリーのヴィクトリアケーキを、夏妃はブルーベリーのチーズケーキを、ほのかはクランベリーのムースを注文した。そして運ばれてきたスイーツを食べた瞬間、三人で同時に『おいしい!』と声を上げたんだ。
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