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あまりにもベリーのスイーツがおいしくて、三人のLINEグループの名前を「MINAHO」から「ベリースイーツの妖精」に変更したくらいだ。
(スイーツ、おいしかったな……。もう二度と食べられないんだ)
友達と笑ってカフェでお茶を楽しむ。当たり前だと思っていた日常は、薄い氷の上に存在していたのだとこんな体になって知ったんだ。
目の前がぼやけた。気が付けば頰を涙が伝っていく。止めようと思っても止めることができない。
(草太……お母さん……太陽……夏妃……ほのか……)
大切な人の笑顔が頭に浮かび、離れてくれない。静かに泣き続けているとデイジーさんが涙を拭ってくれた。
「深月さんは優しいね」
「優しくなんかないよ……」
デイジーさんの言葉をすぐに否定する。でも彼女は「優しいよ。今まで見てきた人の中で一番優しい」と続けた。
「だって、家族や大切な人に弱っていく自分の姿を見てほしくなくて、自分がいなくなった後に悲しんでほしくなくて、嘘を吐いてまでみんなを傷付けたんだから」
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