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「ガーデン・カントリーにはもともと追放された王族がいたんです。家族割れ、というべきでしょうか。その他の女王があなたの母親、そして父親をここに追放しました。_あ、心配しないでくださいね。彼らは無事私達が保護しておりますから。_話を戻しますと、そこまではまだ良い方でした。カントリーが荒れてしまったのは問題中の問題でしたが。もっと最悪なことが起きたんです。」
なんとその追放した女王が、私のことを付け狙っているらしい。
カントリーには魔法があって、それぞれの人間が魔術を習っているらしい。そこでは、魔術が数学のようなもので当たり前の習いだ。もちろんのこと、先輩たちイケメンズも魔法を使える。そして、それぞれの人に合う魔法が必ずあり、5つの大型の魔法種類の中で合うものを探し出し極めていくらしいのだが。
カントリーの一人の女の子_つまり私は生まれつき魔法を持っていたらしいのだ。
こんなことはないし、カントリーの歴史の中で見てもそんなこと一切明記されていなかった。そしてその秘密も明かされぬまま私はここへ追放されたらしいが、追放した女王はそのことを知っていたらしく私に眠る最強の魔法を手に入れようとした結果が付け狙うということだったということだ。
「あなたはこの記憶を知りません_私達が排除しましたからね。でも、あなたを守るためにこれだけは言っておきます。絶対に、魔法を使わないでください。記憶が戻ったとしてもです。あなたの魔法はまさにチート。そんなもの使えばガーデン・カントリーは確実に滅びる。どうか_お願いします。」
お願いをされていても、私は魔法がわからない。それも記憶を抜き取ったからなのだろうか?でも_一体私には、どんな魔法があるのだろうか。
今日、この日は私は私自身を怖くなった日。
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「おい、先輩!?これ、どうなってるんすか。優樹菜をなんでこんな目に…」
「しょうがないですよ、私自身そうしないと守れなかったでしょう?」
「んま…たしかに?」
この事件の後、イケメンズたちにめちゃくちゃキレられた。蓮くんはまたもや顔をオレンジ色に染め、悠太くんは目でその怒りを強調させた。赤髪はもう全てで怒りを誇張していた。そんなかんだで私はめちゃくちゃ謝罪し、先輩は「しょうがない」などと言って罪から逃げた。
でも_この人たちなら守ってくれてもいいのかな?私のために怒ってくれていることなんて、自分の人生の中で一度もなかったから。とても嬉しい。
「ふふっ」
「あー!優樹菜ちゃん笑った!」
「?」
「何だよ、話ししてんのに…」
「楽しそうですね。」
イケメンズたちがそれぞれ違う反応をする。
私は_吹奏楽部とともに、この空間が大好きに思えた。
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