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こりゃいよいよやばいかもしれない。とうとうイマジナリーフレンドが現れてしまった。しかも、会話できちゃうタイプときた。
窓からの訪問者と目を合わせて、真っ先に浮かんだのはそんなのんきなものだった。思いのほか冷静な自分に驚いてしまう。
想像上の彼は、困ったふうに眉を下げていた。それは何だか見覚えのあるような気配があった。
はて、いったいどこだったろうか。
脳内検索をして気付く。ヒットした苦い記憶に、やな気持ちになる。一瞬見なかったことにしようかと思った。
確かにそう思ったのだ。
「……えと、はあ、まあはい」
なのに、なぜだかくたびれた首は頷いていた。
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