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私は、自分の席につき
今日…恐らく最後の総務部の仕事を進めていると
内線を終わらせた部長に、声をかけられる。
総務部部長
「美笠木社長から聞いたよ。
明日から、社長宅で秘書の仕事をするんだな…
社長は前々から君に
ご執心のようだったから
いつか、こんな日がくると思っていたが
まあ、頑張れよ。」
私は、苦笑しながらも頷いた。
私
天水 瞳
「は、はい…ありがとうございます…」
私は、部長に顔を向ける。
総務部部長
「問題は、オツボネのヤマキさんだなぁ
あの人…社長夫人の座を狙ってたようだし…
まあ、軽くあしらわれていたようだが
ああ…君は今の話、気にしなくて良い
君ならもしかしたら
社長夫人に、なれるかもな。」
私は、首を左右にふる。
私
天水 瞳
「いや、そこまでは…
さすがに、無いと思いますけど…」
部長は、フッと小さく笑うだけで
パソコンに視線を向けて、仕事を続け
私も自分のパソコンに向き直り
仕事を続け、お昼の時間になって
私は、出勤する時に近くのコンビニで
買ったお昼が入った袋を手に、総務部から出ると
上の階から降りてきた、社長とはち合わせた!
オーナー社長
美笠木 博義
「ああ!瞳くん、ちょうどいい!
一緒に、お昼を食べよう。」
社長は、私が片手に持った袋に気づく。
私
天水 瞳
「あの、私…お昼、買ってて…」
社長は、爽やかに微笑んだ。
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