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ああ、神様! なぜ私が堕天させられるのでしょうか?
私は常日頃から、貴方の傍で忠実にお仕えする天使でした。
それなのに、貴方から堕天の理由は何一つ知らされず、羽と輝く光輪を奪われて、人間界に堕とされたのです。
この処遇は屈辱に他なりません。本来は、天国で書記の務めをするのが私なのですから。
我が手元に残るのは、真っ白になってしまったノートと使い慣れたペンのみ。
人間に混じって生きる間、私は、今このように、ノートに日記を綴ることにします。
神様への思いを表すために。この気持ちを安らかにするために。
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