0人が本棚に入れています
本棚に追加
アルバイトでまた失敗をしました。
何度も謝りました。客は去り際まで私に文句を言いました。
そして、私の名を覚えたと言って、どこか勝ち誇っているようでした。
ああ、私よ。かつて偉大な天使だったこの身よ! あの無礼な人間は、天使である私には何も出来ぬのだ!
なのに、なのに、次から次へと客が来るのに、涙が止まりませんでした。怖くてどうしようもないのです。
明日もアルバイトです。でも、休みたいです。健康そのものなのに疲れています。
仕事先で日々出会う人間は、心が清い者もおぞましい魂の者もごちゃ混ぜです。
天国に辿り着く魂は美しいものばかりだったので、毒気に当てられたようです。
神様。早く天国に帰らせてください。
私は職務熱心な天使でした。堕ちる理由は無いはずです。
まだ帰ってはいけないのなら、堕天の理由を教えてください。
最初のコメントを投稿しよう!