堕天使日記

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 アルバイトでまた失敗をしました。  何度も謝りました。客は去り際まで私に文句を言いました。  そして、私の名を覚えたと言って、どこか勝ち誇っているようでした。  ああ、私よ。かつて偉大な天使だったこの身よ! あの無礼な人間は、天使である私には何も出来ぬのだ!  なのに、なのに、次から次へと客が来るのに、涙が止まりませんでした。怖くてどうしようもないのです。  明日もアルバイトです。でも、休みたいです。健康そのものなのに疲れています。  仕事先で日々出会う人間は、心が清い者もおぞましい魂の者もごちゃ混ぜです。  天国に辿り着く魂は美しいものばかりだったので、毒気に当てられたようです。  神様。早く天国に帰らせてください。  私は職務熱心な天使でした。堕ちる理由は無いはずです。  まだ帰ってはいけないのなら、堕天の理由を教えてください。
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