Prologue

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「じゃあお疲れ様でしたー!」 その掛け声でぶつかり合う響きの良いグラスの音が色々な所から聞こえる。 今日はようやく終わった大きなプロジェクトのお疲れ様会。 ここ数日残業、休日出勤の嵐でようやく解放された…! 生ビールを一気に喉に流し込んでこの爽快感を噛みしめる。 本当に自分で言うものじゃないけど頑張った…! 今回のプロジェクトの中では私は下っ端の方だったし、張り切っていたと思う。 それに今回やっと仕事認められて初めて選ばれたし、その期待にも答えたかったし。 営業課長のイケメンと言われている瀬那さんと一緒に仕事できたし…! 誰もが憧れる瀬那(せな) 大和(やまと)さん。 32歳にして課長。 この会社では早めの出世で、社長からも期待されているようなそんな人。 広報部の一般社員の私は中々関わりを持てて居なかったけど今回のプロジェクトでかなり話せた。
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