Episode3

2/25
前へ
/166ページ
次へ
「付き合ってたら色々あるよね、1年だっけ。」 「そうなんですよ」 篠谷先輩は何時もこうして私の変化に気づいてくれる。 面倒見の良い先輩だ。 この人に懐く後輩は多くて、周りから好かれている。 「仲直りしないの?」 「もうなんか仲直りとかそういう話でもなくて、話し合いしか無いんですよね。分かってるんですけど今どうしても話す気にならなくて」 嫌いだって実感する度、近づきたくない気持ちが強まって避けるようになってしまう。 今のままじゃ良くないことも分かってるし、私からは関係切ることも出来ないし。 ちょっとした詐欺にあったような本当そんな気分。 それで今回のケースは間違いなく自分が悪いから誰も責められない。 怒りの行く先が自分だからやってられなくなる。 
/166ページ

最初のコメントを投稿しよう!

106人が本棚に入れています
本棚に追加