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健には酒を禁止にさせると決めた。今日のことを、素面の健に話したらどんな反応するんだろう。必死で謝ってくる健の姿が目に浮かんできた。
「嫁ですか?別に病気とかじゃないんですけどね。」
「え?事故とか?」
「刺されたんですよ。」
「え!!マジ??誰に??」
「犯人は、まだ捕まってません。絶対内緒ですよ、これ。」
「マジで??犯人、つかまってないってヤバくねぇ~?嫁は大丈夫なの?」
「命は助かったけど、まだ危険な状態なんでよ。だから、一人だと病みそうで。時々、この家に遊びに来てもいいですか?」
「もちろんもちろん!!それは辛いわ。毎日来てくれてもいいお~。どこで刺されたの?このマンション?」
「話し変えません?あんま思いだしたくないんですよ。」
「あ~、ごめんごめん。ゲームの話しよ~!!紫乃、酒ないならコーヒー入れてよ!みたらいはんも飲むでしょ?」
「いただきます。珈琲大好きなんです。」
まだ居座るつもりなのか。健はもちろんのこと、とっくに食べ終わっているのに帰る気配を見せない御手洗にも相当ムカついていたから話の内容が、ほとんど頭に入ってこなかった。
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