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プロローグ
クレイシナピア統治者ラリアを倒したと伝えられるガリースをホーリーランスで封印したアリストルア・リュウは、使ってはならないとされるとある古い魔法を、一冊の本から見つけ出した。
「ついに見つけた……見つけ出したぞ!」
ガリースを封印し、そして『とあること』に気がついてから求めていた魔法。
ずっと探し求めていただけに思わず口元が緩む。
「クレイシナピアの正当な統治権の証である守護魔法を持つ者……あいつを倒せばこれで我が地位の正当性が証明される」
ここで何も思い残すことはない。
リュウは最後に置き手紙を残し、その魔法を唱えると、その場から消えていなくなってしまった。彼はどこに行ってしまったのか、探しても誰も見つけることはできなかった。
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