金木犀

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金木犀

――――貴方(あなた)のことが嫌いだ。  両手で彼女の細い首を締め付けながら、私はその言葉を(うつ)ろに落とした。  金木犀の甘い香りが、秋風と共に私たちを包み込む。  2人きりの病室で、ふわりとカーテンがはためいた。
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