悠久の雑貨店

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 棚への陳列も終わって、後はお客様が来るのを待つだけ。  今日から、わたしの店主としての生活が始まる。おじいちゃんの残したお店に、たくさんのお客様が集まって、笑顔が溢れる日を目指して。そして、おじいちゃんが心配しなくてもいいように。  きっと、おじいちゃんはわたしにこの店を託したかったのだ。今は、そう信じて頑張ってみようと思う。  カランと音がして、入口の扉が開いた。わたしは最初のお客様をもてなすため、精一杯大きな声を出した。 「いらっしゃいませ。ごゆっくりご覧になられて下さい」
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