第1章:カフェテリアの三人

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菜月は、おしゃれが大好きで流行のファッションやメイクの話題には事欠かない。常に「自分磨き」を忘れない、洗練された女性である。 そんな彼女の趣味は、美祈をからかう事なのではないかと疑ってしまうほど、隙あらば美祈にちょっかいをかけているが、その言葉の裏には悪意はなく、むしろ彼女なりの愛情表現だ。 菜月は、美祈が自分自身にもっと自信を持ち、強くなってほしいと思っているのだが、それをストレートに言うことはせず、時には軽口で美祈をからかいながら、楽しんでいる。 一方、そんな二人を優しく見守るのが梨花(りか)だ。梨花はどこかお姉さん的な落ち着きがあり、二人がふざけあっている時も、バランス感覚を持って上手く仲裁に入る役割を果たす。 冷静で物事を俯瞰して見ることができ、あまり感情に流されない性格だ。彼女は人間関係においても、相手の気持ちを理解し、適切な距離感を保つことが得意である。美祈にとって、梨花は相談相手としても信頼できる存在だ。 梨花の賢さや包容力は、他の二人にとって欠かせないもので、彼女自身もその役割を自然に受け入れている。
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