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シャボン玉のようなもの 視える角度が変わったり 当たる光が変わったり 急に弾けてしまったり いきなりぽこぽこ出てきたり 大きくなったり 小さなままとか そして 次々 色 変わり どれがほんとかわからない それでも 頭の棚卸し 何処かに何かが隠れてる 生きてくことは いろあつめ きっと今まで集めた色が シャボン玉にカタチをかえて 闇に浮かんで消えていく 浮かんで 消えて 弾けて 翔んで 沈んで 漂う ふわふわと 綺麗な色だけ選んだり まあるいカタチを選んだり それはできない  夢だから 澱んで穢い感情や 歪で醜い考えや 刺々しい程痛い想い それらも総て あたしだと 弾ける瞬間気付くだろう シャボンの苦さに目が覚める それでも刹那に光るのは 集めてきたからわかること 消えても いずれ また 視える 闇の中から ふぅ と吹く シャボン玉の ようなもの
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