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沈んでく ずぶずぶと チカラが抜けた このカラダ こころ 精神 思考まで 真っ暗で 何も無い むしろ それなら ラクかもね 沈んでく 覆われる 包み込まれて 呑み込まれ 融けていく 無くなって 全部取り込まれてしまえ ぺっ といきなり吐き出され こんな不味いのいらんわ と ああ、あたしは闇にさえ  必要とはされないんだ と 少し落ちこみ  顔上げる 生きてくことは いろあつめ きっと 闇は 最終型 総ての色を呑み込んで 己のモノに した 最後 だからあたしは 吐き出され もっといろんな色 集めよ まだまだ足りない そんなんじゃ きっと それの 繰り返し 何度も闇に呑み込まれ 何度も闇に吐き出され きっとあたしは憧れて 闇に溶け込みたいけれど 役者不足と跳ねられる まだ生きてみろ と 叱られる 闇は冷たく暖かい 闇は深くて柔らかい 闇は昏くて耀いて だからとっても 美しい 闇に受け入れられる日は あたしにやってくるだろか 闇に受け入れられる日まで あたしはずっと いろあつめ
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