空気

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空気

胸いっぱいに 吸い込んだ あの日の空気は どんな色 ぐぅっ と胸にのし掛かる いつかの空気は どんな色 どより すっきり 冷たく 温く 纏う空気は どんな色 生きてくことは いろあつめ 空気を読め と 云われても 読めぬ空気は 肌を刺す 読めはしないが 色視える それを云っても 伝わらぬ あぁ もどかしや おそろしや 色に揉まれて 黒くなる この身と心 漱ぐのも やんわり ふわりと 染め直す 違う空気の なせる技 あぁ いたわしや ありがたや 今の空気は どんな色 願わくば 願わくば 温い色味に 包まれたい
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