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終わりは始まりの時、人生には幾つもの扉がある。
赤い扉、青い扉、黄色の扉、人によって開ける扉の色は違っていて大きさも違っていて場所も違っていた。
人生の道を進んでいくとぶつかる壁も実は扉だったということもある。
取っ手がない真っ白な壁にしか見えない扉は実は引戸だったり上がっていくこともある。
扉によって見えない先(みらい)に行くことができるのかは、先に進む選択肢をする人だけ。
扉をくぐり落ちてしまう人や道が消えている人もいる。
前に進んでいるつもりでも気が付いたら戻ってきてしまうこともあるだろう。
これから私は1つの扉を開けることになる。
生まれてから何年も体験した新しいけど古い扉。
この先を見るか見ないか、進むか進まないか、全て自分次第。
「まだ見たいものがあるんだ」
いつかの誰かの台詞。
遠い異国の過去の御伽噺。
隣で並走してくれる存在に支えられて私は取っ手に手を伸ばす。
Happy Birthday to me
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