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「うん。翔琉はもうここにいちゃいけないの。ママも本当はあなたを感じることが出来るからいつまでもここにいて欲しいって正直思ってる。だけどね、それじゃあ、翔琉のためにならないの。ママは翔琉が本当に天国に旅立たないといけないって思ってる」
僕はもうここにいちゃいけないというのが分かった。僕は天国に行かないといけないことも分かった。
「ママ大丈夫? 僕がいなくなって……」
「ママは大丈夫。もちろん寂しいけど、悲しいけどママはあなたがちゃんと天国に行って向こうで幸せになって欲しいって願ってる。ママは大丈夫だから。翔琉が幸せになってくれるなら」
ママはずっと泣いている。
「ママ……ママは僕のことが好き?」
僕は震える声で聞いた。
「もちろんよ。ママは翔琉のことが大好き。もちろんパパもお姉ちゃんも翔琉のことを誰よりも愛しているわ」
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