Prologue

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そして急に来た話が、好きな子出来たとかじゃなくて、妊娠させちゃった。 「ねえ、別れの土産に聞かせてよ。妊娠ってさせちゃった☆くらいの軽い感じでさせてもいいもんなんだっけ? 」 とびきり笑顔で問いかけると、目の前の男は凍りついている。 本当何で私こんなのと付き合ってたの? 私がすぐ圧をかけると怯えるような小物。 すぐ怖がる癖に浮気はする度胸は持ってる。 浮気するくらいなら別れろよって話なのよね。 「…合鍵、返すから返して。」 そう言ってキーケースから彼氏、いや、元彼の家の合鍵を机の上にバンっ!と叩きつけるように置く。 その音で周りの目も集めて、元彼は肩を震わせている。 いっそこのまま困らせてやろうか。 少しくらいやり返しても罰当たらなくないか私。
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