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「好きだよ、結衣さんがずっと。好き。」
そう言いながら頬にキスをしてくる。
どこまでも甘くて、胸焼けしそうになる。
「結衣さん、もう言い訳とかそんなん抜きにして、俺のことどう思ってるか聞かせて。」
答えがわかってるくせにその聞き方もずるい。
言い訳とかなしにしてって、もう分かってんじゃない。
本当最初から腹立つ男。
全然タイプなんかじゃないのに。
何で私はこんなにズルくて酷い男を好きになってしまったんだろう。
樹希も何でこんな最低な女をずっと好きでいてくれたの。
もうこんなの抗えるわけがない。
「…好き」
そう小さく呟いた私の言葉に笑って、答えるように口付けをしてくる。
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