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芽依の予言ノートに対する信頼感は揺るぎない。
きっと、次に飛高に会える段取りが既に用意されていて、またその指示が書かれているのだろう。
案の定、ノートにはこう記されていた。
放課後 6時に自由が丘公園。
放課後。
芽依は悠々と公園へ向かった。
夕方の公園。
茜色に染まるブランコと滑り台。
なんてロマンチックなんだろう。
ドキドキしながら芽依は公園のベンチに座る。飛高の姿はない。まだ来ていないのかな。
芽依が鞄からスマホを取り出した時、スマホ画面に何かが反射して映った。
人だ。
知らない男が、芽依の背後に立っている。
芽依が振り向くのと同時に、男の手が芽依の口を塞いだ。
芽依の意識が遠のいていく。
先輩・・・飛高先輩・・・・。
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