5人が本棚に入れています
本棚に追加
「アレックス先輩」
美しい彼が可愛い子犬の様に私に、話しかけてきて、その姿に…
「ドクン…」
胸の高鳴りを感じた。
私は、何かの病気なのでしょうか…?
あれから、ずっと私の頭の中は、混乱していました…。
「アレックス先輩?何だか、本日は体調が宜しくない様に見えるのですが…」
「そうでしょうか…?…きっと、気のせいですよ…」
そう、他の方の前では心臓が高鳴る様な事はない。
でも……
お屋敷のチャイムが鳴った…。
「ご機嫌よう!今日、セバスチャンは居ないかしら?」
扉を開けると、お嬢様のお友達が立っていた。
その手には、手紙らしき物とお菓子の手提げ袋を持っている。
「只今、呼んで参りますので、少々お待ち下さいませ」
何だか分かりませんが、心に黒くて重い鉛の様な物が落ちる感覚が私を襲う…。
それから暫くして、私には聞こえてしまったのです…。
「セバスチャン、貴方の事が好きです…!!付き合って下さい!!」……と。
そうして、私は自分の気持ちに気付いてしまったのです…。
セバスチャン…彼の事が好きなのだと言う事に…。
最初のコメントを投稿しよう!